当時はヨーロッパの玩具見本市などに取材に行くことがあったそうで、
このブロックもドイツで入手した見本をもとに作ったそうである。
しかし、東京の他の業者が、日本での特許(意匠権)申請を行い特許をとってしまったそうな。
この業者はピエロ型の販売に関して特許侵害を主張し、
電話に出て下さった方が担当者として、何度も東京と往復し交渉をしたということであった。
結果、東京の業者を本家、藤田屋商店が分家的な立場になることに決まり、
東京の業者に特許(意匠権)使用料を払うことで解決したという。
この業者は実際には商品を製造することは無かったようだったそうである。
そのうち、この東京の業者が破産したらしく夜逃げして、先方の弁護士から特許権者がいなくなったので、
ロイヤリティを払わなくて良くなったと連絡を受けたとのことである。
その後、しばらくして明治製菓から、人間型ブロックを使いたいという問い合わせが藤田屋商店にきたそうである。
しかし、東京の業者が既に無く、ロイヤリティを支払う先が無いのではないかと答えたそうである。
それから明治製菓からこのブロックをプレミアムにしたお菓子が出たようだったが、明治製菓から再度の連絡は無かったそうである。
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