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意匠権無法地帯

ロボくんブロック

最近は同名のブランド物のバックがあるので、「ピコタン」と言う語で検索すると、一万件以上のヒットがある。

しかし、「オマケ」とか「懐かしい」、「明治製菓」といったキーワードを追加してやると、

昭和50年代初期に流行った、明治製菓のチョコ菓子のオマケが引っ掛かってくる。

掲示板のログの「そういえばあったねぇ」「沢山持ってた」などという発言を拾ってみると、

30歳代半ばの人は結構覚えているのがわかる。

ピコタンについては、当HPの「ピコタン大図鑑」に詳しい。

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そのピコタンのパチモンであるポコタンを紹介したが、

この度、サイズの違うポコタンタイプの駄玩具を入手した。

名前はロボくんブロック

台紙に透明プラスチックのケースがホチキス留めされており、中に大型ポコタンタイプ3個と、

インベーダー消しゴムが2個入っている。

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台紙には「ロボくんブロック」と言うタイトルのほか、接合部がスカート様なことから連想されたのか、

ドレスを着たポコタンが描かれている。このことから女子をターゲットにした玩具かと思いきや、

おまけコーナーと書かれているところにはインベーダー消しゴムが入っているミスマッチがよくわからない。

「おまけコーナー」といえば「お笑い漫画道場」の「だん吉、エバ(なお美)のおまけコーナー」を連想するが

関係があるかは全くわからない。

右下にはSTマーク。そして左下には、「合体基地別バージョン」で紹介したマルコー産業のロゴを発見した。

この、マルコー産業は明治合体チョコボールのオマケの前に、ピコタンのパチモンも作っていたことがわかった。

左からパチモン大型、ロボくんブロック、ポコタン、純製後期

大きさは約7cmで、ポコタンの1.5倍。純正の倍以上でかなり大きい。

並べて見て気が付いたのだがパチモン大型とほとんど同じ大きさで、腕は組ませることができるほどである。

ポコタンを某クションで見つけたとき、大きさがわからなかったので、今回のロボくんの大きさを想像していた。

というのも、当時田舎の駅のお土産屋で、ビニールのバック型の容器に、

このロボくんが20数個入って売っていたのを知っていたからである。

顔はつぶり目と二重丸の二種類で、このうち二重丸はポコタンと同じであった。

ポコタンは二重丸1種類しかないことから、ロボくんが先にあって、

それのうちの1種類を元にポコタンを作ったものと思われる。

さらに良く見てみると、足のパーツの前面、関節に隠れているところに、

裏焼き文字で数字が浮き彫りになっているのを発見した。

「2」、「4」、「90」と三種類あるのを確認した。足パーツの形は見た目でわかるほどの違いはないので

この番号が何を示すのか、いくつあるのかは、全くわからない。

そこで上半身パーツを見たら、背中側に同様の裏焼き文字を発見した。

つぶり目の白と赤は「6」、二重丸のピンクは「10」(「20」かもしれない)とあった。

記憶では、以前もっていたロボくんには何種類かの顔があったように思うが、10種類(20種類?)もあったとは思われないので、

この数字と顔の関係もまた、不明と言わざるを得ない。

この数字は裏焼き文字であることから、型製造時のなんらかの目印とも考えられるが、「90」、「20」などと

かなり大きな数字もあることから、メンコに擦り込まれたランダムな数字のように、

とりあえず入れておいて使い方は子供が考えたら良いと入れられたものとも考えられる。

(※顔の種類、番号については新事実が分かった。詳細はポーズブロックを参照されたい)

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以前、パチモンピコタン新種発見と題して、大型のピエロ型を紹介したとき、

ピコタン純製を元に、ピコタン型の大小、ピエロ型・ポコタン型の大小が出来たものと分析したが、

ピコタン型パチモンの大と、ピエロ型大、ロボくん(ポコタン型大)を並べてみると、

拳の部分の大きさが、約5mmでどれも等しいことがわかった。

ピエロ型大、ロボくん(ポコタン型大)の拳にはどちらも穴が開いており、ここに糸を通すような使い方も考えられる。

そこで、ピエロ型とポコタンを並べてみたところ、拳の部分は約4mmとこれも等しいことを確認できた。

胴体の穴や足の幅は、それぞれの形が違い頭や胴の幅が多少違っているため、全く共通ではないが、

腋の下の部分に足をドッキングさせることはできる。

お早う!!ポコタン」と「ロボくんブロック」、「ピンキーブロック」(ピエロ型)、「セーフティトイ」(ピエロ型大)の

4種類はパッケージに入った状態で入手したが、メーカーが判明したのは「ロボくんブロック」のみで

「セーフティトイ」のタグに安全トイという文字と丸に「S」のロゴ様の文字があるが、会社名とは特定できず、

他の3種はどこで作られたかはわからない。

台紙のデザインなどから、同じメーカーが作ったものとは断定できない。

ピコタン型、ポコタン型、ピエロ型と大別して3種のデザインがあり、さらにいろいろな大きさがありながら、

拳の大きさに共通性が見られることから、色々なパチモンメーカーが他社の出すデザインや大きさを意識しあいながら、

緩やかな共通仕様が出来ていた可能性が考えられる。

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ポコタン型の顔に近いピコタン型パチモンや、大型パチモンとプロポーションが非常に良く似た顔無しパチモン、

純正をモロパクりの顔を持つ顔ありパチモンと全く同じプロポーションの顔無しパチモンなど、

様々な共通点や相違点を一度まとめて、純正を中心として様々なパチモンが、どのように分化・派生したかを

機会があれば纏めてみようと思う。

その後の研究の結果、ピコタン型人形ブロックの発生に関しては

純正ピコタンから他の型が派生的に進化し他のではないことがわかった。

詳細は「徹底解明!ピコタンのできるまで」を参照されたい。

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なお、大型ピコタンの情報を御提供くださったTOYS STATION氏から、「WANTED オークション」で落札した。

一切の内容の無断転載、流用を禁止する。

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