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スーパーカー消ゴムと同じ感触かも

合体ブロック消ゴムバージョン

明治合体チョコボールは1975年に明治製菓から発売されたチョコレート菓子である。

2005年に「きのこの山」が発売30周年を迎えた際のメーカー特設ページに、

同時期に発売された商品として、明治合体チョコボールが紹介されていた。

(既にこのページは削除されている。)

※明治製菓様より画像使用許諾。無断転載を禁ず。

明治合体チョコボールのオマケは、前期(・中期)・後期・最晩期に別れ、全体の種類数は良くわかっていない。

オークションで箱が出品されることがあり、それらの情報を総合すると、

第1弾「宇宙基地」シリーズ、第2弾「UFO軍団」シリーズ、第3弾「なぞの秘密基地」シリーズがあるようで、

当サイトの分類で言うと、前期(・中期)が「宇宙基地」シリーズ、

「UFO軍団」シリーズが後期、「なぞの秘密基地」シリーズが最晩期に該当するようである。

明治合体チョコボールの種類は、

明治合体チョコボール軍装備識別図説を参照されたい。

発売された当初のオマケは24種類と書かれている。

この24種類には、同じデザインでも型違いがあり、当初はこの違いを前期と中期に分類した。

例えば、同じ航空機でも細部が異なっている。

以下のデザインでは、右側の方がキャノピーの下部がはっきりしており、クリアな線をしている。

左側の柔らかい印象の方を前期型、右側のシャープなデザインを中期型と考えた。

制空戦闘機1型(前・中期)

制空戦闘機2型(前・中期)

軽戦闘機1型(前・中期)

軽戦闘機2型(前・中期)

高速偵察機1型(前・中期)

高速偵察機2型(前・中期)

ロボットでは、デザインの違いが一層分かりやすい。

左側の方が、同じようなデザインの右側のものよりも表情が穏やかであり、

胴体のライン等もあっさりしている。

左側のあっさりした方が、新発売時にあったデザインであったと考えられ、

左側のデザインを一番早くからあったタイプであると考え、これを前期型と考えていた。

右側の目の大きな派手な顔のものを中期型と考えた。

兵士1型(純製前・中期)
兵士2型(純製前・中期)

空挺1型(純製前・中期)

空挺2型(純製前・中期)

ロボコン1型(純製前・中期)

ロボコン2型(純製前・中期)

この仮説は、円盤型のデザインで確認するのが分かりやすい。

円盤型は上部の突起の向きが違っており、新発売の際の画像は左側のものが写っているのがわかる。

円盤型宇宙船1型(前・中期)

円盤型宇宙船2型(前・中期)

新発売時の広告画像の一部拡大

星形の宇宙船の下に2個の円盤が写っているが、球状突起が側面に見えているので、

この円盤は左側のタイプ(前期型としたもの)であることがわかる。

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しかし、某クションで新しいサンプルを入手することができるようになって、

新たな疑問が現われた。

円盤型宇宙船16型(前・中期)

明治製菓の刻印もあり、素材色も純正のモノであるが、

上面突起は右側のもの(中期型)に似るが下面凹部は左側(前期型)と同じで、

上下のジョイントの向きが90度違っている円盤が見つかった。

前期型と中期型の特徴を合わせ持つとも言えるが、

今まで前期・中期と分けていたが、並行して第3の型が存在していた可能性が出てきた。

今までも、デザインに多少のバリエーションが見られるものもあり、前期や中期の中での型違いと考えていた。

しかし、特にメカ系の種類には、第3のタイプと分類するべきとも見られるサンプルが見つかってきた。

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現状ではサンプル総数が多く無いので、詳細は分析中であるが、

このような事情から、前期と中期を明確に区別せずに、それ以降のデザインに含まれない、

販売当初の24種類のデザインと思われるものを一括して「前・中期」と表現することとした。

その後の研究の結果、前・中期には複数の型違いが見つかった。

詳細は「明治合体チョコボールの前・中期の再検討(前半)

を参照されたい。

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発売当初の24種以外は、より洗練されたデザインのものが現われた。

特に円盤の種類が多く、ロボットもより機能的なデザインになった。

デザイン優先で上下のジョイントが省略されたものがあるのも特徴的である。

円盤型母船1型(後期)

円盤型母船6型(後期)

円盤型母船2型(後期)

円盤型母船3型(後期)

高速連絡艦(後期)

潜宙艦(後期)

レーダー型(純製後期)
工作1型(純製後期)

司令官型(純製後期)

指揮官型(純製後期)

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最晩期型と分類したものには、「なぞの秘密基地」シリーズ」と名付けられていたように、

表面が島や建物になっていて、その一部が基地になっているタイプであった。

表面は東京タワーだが、裏面にはロケット発射台が隠されている。

艦隊旗艦用戦闘艦F型(最晩期)

他にも山並の反対側にミサイルサイロを隠しているものもある。

ミサイル基地(仮)(最晩期)※左右の球形突起が欠如している。

人型のものはリアルな造形で、上下と脚部のジョイントが省略されている。

片足に小さな棒状突起があり、これによって基地や乗物タイプに立たせることができる。

宇宙服1型(純製最晩期)
宇宙服2型(純製最晩期)

棒ジョイントで合体した例

最晩期型は、よりスマートなデザインで、最も大きな特徴としては、

先の人間型を突き刺すための穴が開いていることである。

基地以外では宇宙船と車輌のデザインが多く、小型の航空機タイプは見当たらない。

艦隊旗艦用戦闘艦A型(最晩期)
小型だが軽快な運動性を持つ指揮用艦艇

艦隊旗艦用戦闘艦E型(最晩期)
人面型戦艦隊の旗艦用高速戦闘艦

艦隊旗艦用戦闘艦C型(最晩期)
高速で戦闘艦隊の旗艦として使われる

艦隊旗艦用戦闘艦B型(最晩期)
艦橋両側の突起は瞬間物質移送機と考えられる

新型八輪装甲車(最晩期)
最新式の八輪装甲車で、重装甲の装甲車

新型六輪装甲車(最晩期)
高速の六輪装甲車で、車高も低く装甲も厚い

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明治合体チョコボールの純正品は今でもオークションで見られることがある。

数としては、初期のタイプの方が多いようである。

これは、発売当初に非常に人気を博したために、この時期の前・中期が多く出回り、

以降は徐々に人気が下火になっていったことを表していると考えられる。

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先行するピコタンや、明治合体チョコボールの後に発売されたロッテのたこちゅうでも同様で、

最初のタイプは爆発的に流行ったが、動物ピコタンやスッポリダコを追加して人気の維持を図ったが、

なかなか思うように流行らなかったことが、たこちゅうの生みの親で、この当時のノベルティを多く手掛けた浅山守一の著書

ノベルティーズ製作ヒント集 おまけの玩具(おもちゃ)」(昭和58(1983)年、: 自由現代社)にも見られる。

この傾向は、パチモンにも色濃く見られ、ピコタンでも人間型は10種類以上のパチモンが見つかっており、

動物ピコタンのパチモンは1種類、その影響を見られるデザインのものも2〜3種類しか無い。

たこちゅうも数種類の系統があり、デザインもパチモン同士で影響しあっていることがわかるが、

スッポリダコのパチモンは見つかっていない。

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明治合体チョコボールも、一時は非常に人気があったようで、

大別して5種類のパチモンが作られていたことがわかっている。

しかし、パチモンのデザインは、先に紹介した前・中期型を元にしており、

それ以降のタイプがモデルになっているものは見つかっていない。

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明治合体チョコボールのパチモンには、純正(前・中期)と似たものと、純正をもとに独自デザインを加えたものにわけることができる。

純正に良く似せたものに、「合体基地」という商品名のA型がある。

パチモンA型カラーバリエーション

円盤は前期とした上部突起が球形ジョイントと直角に配された型を元にしている。

円盤型宇宙船3型(パチモンA型)

ロボットは、顔は中期型の目が大きいデザインを模しているものもあるが、

空挺タイプは前期と中期の両方のデザインを真似たものが作られている。

空挺1型(純製前・中期)
空挺2型(純製前・中期)

空挺3型(パチモンA型)

空挺4型(パチモンA型)

このタイプの特徴としては、純正の前・中期のデザインに忠実でありながら、

ちょっとした突起を追加して、差別化を図っていることである。

例えば戦闘機の機種の左右に突起を追加したり、爆撃機の翼端の大型ポッドの左右にも突起が追加されている。

制空戦闘機1型(前・中期)

制空戦闘機3型(パチモンA型)

爆撃機1型(前・中期)

爆撃機3型(パチモンA型)

このタイプは大台紙付きタグ付き袋入りや、小台紙付きブリスターパック、プラケース入り等のパッケージが確認されており、

パチモン駄玩具を多く作ったマルコー産業が「合体基地」、「UFO基地合体セット」という名称で販売した商品であったことがわかっている。 

左からタグ付き袋入り、小台紙にブリスターパック、プラケース入り

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マルコー産業のA型に大変良く似た、派生型とも思えるパチモンがある。

これをB型と命名した。

パチモンB型カラーバリエーション

A型は純正のデザインに突起を追加してアクセントにしているが、B型にも同様に突起が追加されている。

純製 パチモンA型 パチモンB型
風防が半球形で大きい 翼前縁に機銃を持つ 風防が細長く垂直尾翼が簡素化されている
全高が高い 円窓の後に突起がある 船体が薄くなり円窓と突起が低い

三角翼の戦闘機は翼前縁の突起が同じように追加されている。

翼後端の垂直尾翼はフラップのレールのように高さが無くなり、キャノピーは細長くなっている。

人面型宇宙船も、A型で追加された胴体後部左右の突起がB型にも見られ、

全体的に平滑化し、低い技術力でも生産できるように配慮されている。

爆撃機3型(パチモンA型)

爆撃機4型(パチモンB型)

爆撃機についてはA型で小型化されたキャノピーがB型では省略されて、上部の四角い窓が大きくなっている。

垂直尾翼はほとんど省略され、翼端のポッドも簡素化され、小翼は無くされている。

このタイプのパッケージは見つかっていないが、当時、近所の駄菓子屋では、

A型と同時に、同じような大台紙タグ付き袋入りで売られていたと覚えている。

どちらかというと、出来の良かったA型を買ったので、残存数は多く無い。

B型は、パチモンのパチモンであるということができる。

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A型とB型の系列は非常に類似性が高いことが指摘できる。

しかし、明治合体チョコボールのパチモンには、この流れとは違う系統の一連のパチモン群が存在する。

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違う系統と思われるパチモンにC型と命名したタイプがある。

パチモンC型カラーバリエーション

メーカー名は不明だが「3重丸の中にイ」のロゴがある。

また、ミニUFO 遭遇消しゴムは消ゴム素材が使われている。

左が消しゴム素材の「ミニUFO遭遇消しゴム」、右はケース入り

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このタイプは様々な販売形態があったようで、以下のようなサンプルも見つかっている。

左が「ミニ合体ブロック」、右は「宇宙のなぞ?合体ブロック」

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大台紙に「ミニ合体ブロック」と印刷されており、小台紙にブリスターがホチキス留めされている。メーカーロゴは無い。

プラケース入りは「宇宙のなぞ?合体ブロック」の商品名で、STマークにはD0290020とある。

D029が「3重丸の中にイ」のメーカーを表し、4桁目の0は昭和50(1975)年を表すと思われる。

明治合体チョコボールの発売が昭和50(1975)年なので、比較的早い段階で売り出されたパチモンであるということができる。

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モデルになったのは、やはり純正前・中期のタイプである。

しかし、A・B型のモデルになったタイプ以外の六輪装甲車や高速偵察機等のデザインが使われている。

六輪装甲車1型(前・中期)

四輪装甲車1型(パチモンC型)

高速偵察機1型(前・中期)

高速偵察機3型(パチモンC型)

軽戦闘機1型(前・中期)

軽戦闘機3型(パチモンC型)

後述のD型は、C型と同じタイプの純正をモデルにしている。

そこで、パチモンA・B型系とC・D型系のモデルとした純正の前・中期をまとめてみた。

●:どちらか一方にある、☆:A型系・C型系の両方のパチモンにある、○:B型にはなくA型にしかない

純正種類名



砲弾型
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十字目型
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星目型
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兵士型
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飛行兵型

宇宙服型

ロボコン型
. .

掃射兵型

純正種類名



空挺型
.

バンザイ型
.

制空戦闘機

艦上戦闘機

重戦闘機

軽戦闘機
.

爆撃機

高速偵察機
.

純正種類名



偵察機
. .

重爆撃機
.

重戦車

六輪装甲車
.

八輪装甲車
.

円盤型宇宙船

人面型宇宙船

星型宇宙船
.

A型は空挺型が2種類るので、モデルになった純正は15種類、B型はA型と同じ純正をモデルにて10種類が見つかっている。

C型系は円盤型が6種、D型は円盤型が3種あるが、元になった純正のモデルは15種類である。

A・B型系もC・D型系もモデルになった純正の前・中期型は15種類であるが、そのセレクトはそれぞれの系列で違っている。

このことから、A・B型系とC・D型系は、純正前・中期の発売された段階で作られた、別々の系統のパチモンであるということができる。

C・D型系には、円盤が多く入っているので、「UFO軍団」(後期)の時期に販売されたとも思われるが、

プラケース入りには昭和50年にSTマークを取っているので、発売は早い時期であったと思われる。

このことから、明治合体チョコボールの人気はあまり続かず、純正の段分けは、思うよりも短時間で行われた可能性がある。

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C型と関係が深いと思われるのが、D型と命名したパチモンである。

パチモンD型カラーバリエーション

当時からA・B型の系列にあてはまらない一群のパチモンが存在したが、それらが2つの異なったタイプであるとは気が付かなかった。

ぜんまい太郎氏から、大台紙付の完ピンを御提供いただき、C型とD型の違いが明確にできるようになった。

名称は「合体基地ブロック」であり、小台紙には「合体基地」と書かれている。

小台紙のイラストはA型の「合体基地」に付けられたタグと色違いではあるが、同じものを使っているように見える。

左がA型が入った「合体基地」、右がD型の「合体基地ブロック」

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A型の大台紙とD型の大台紙を比べてみると、商品がホチキス留めされているバックの部分の配色がそっくりである。

右がA型が入った「合体基地」、左がD型の「合体基地ブロック」

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このことからD型は、マルコー産業のA型を意識して作られたと言うことができる。

「3重丸の中にイ」のメーカーが作ったC型のデザインの影響を受けているD型が、

マルコー産業によって作られたと言うのも不思議な話である。

純正にそっくりにA型を作ったマルコー産業が、余りに似せてしまったがために明治製菓から警告を受け、

「3重丸の中にイ」のメーカーが作っていたC型に似せて、作り直しタとも考えられるが、はっきりしたことはわからない。

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D型のデザインはA型に比べると非常にラフで、その点からは同じメーカーのものとは思えない。

C型のデザインに酷似しており、さらに簡略化されている。

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掃射兵タイプではこの点が良くわかる。

三角錐型の胴体と腕の機銃状の突起はA型に良くコピーされている。

C型では大きく変更されており手は球状に変更されている。D型はよりラフな造形になっている。

ランドセルは大型化されているので、造形にあたってはオリジナルも参照したのかも知れない。

掃射兵1型(純製前・中期)
掃射兵3型(パチモンA型)

掃射兵4型(パチモンC型)

掃射兵5型(パチモンD型)

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飛行兵タイプは純正のマントの襞がA型ではなるべくオリジナルに近いように似せられている。

A型の影響を受けているB型では、腹部のラインは真似ているが襞は省略されている。

A型と系統を異にするC型では逆に、襞を極端に強調されており、エンボスが追加されている。

腹部の突起の周りのラインは省略されている。

D型では、襞はC型同様に強調されているが、エンボスは省略されている。

マスクの下、鼻の突起から下は全く省略されており、非常に簡略化されている。

飛行兵1型(純製前・中期)
飛行兵2型(純製前・中期)

飛行兵3型(パチモンA型)

飛行兵4型(パチモンB型)

飛行兵5型(パチモンC型)

飛行兵6型(パチモンD型)

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C・D型は航空機では、その変化が良くわかる。

純正

C型

D型

各型の特徴

高速偵察機
C型機首先端付近にあった操縦席を機体中央部に後退させ、機首にも偵察員席と思われる膨らみがあるが、D型は操縦席を拡大し、機首の突起は小さくなっている。

艦上戦闘機
C型は風防が小さく省略されたが、D型は機首先端に移動させて前方視界を良くした形状になった。

制空戦闘機
純正よりも風防位置が前進し涙滴型に変更されている。純正は機首に2本線がある。C型には直線で2本、D型は1本のモールドがある。

重爆撃機
純正は水平尾翼の下面にも垂直尾翼が貫通しているが、パチモンにはない。C型には下面にも膨らみと鋲状突起があるが、D型はフラットになっている。

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C・D型の系列にはさらにもう一つ、別のタイプが存在する。

汎用の「オリジナルトーイ」や「アクセサリー」といった大台紙に、「ドッキングステーション」と書かれたタグが留められている。

メーカー名は不明だが、王冠のロゴが書かれている。

このタイプをE型と命名することにした。

パチモンE型カラーバリエーション

船やロボットはモデルが純正のどのタイプかわからない位、デザインがラフになっているが、

C・D型の系列に影響されていると思われるものもある。

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純正からパチモンE型まで、全てに採用されている宇宙服のデザインで、確認してみたい。

宇宙服型の純正前期は頭部の前後に突起があり、胴体の線は上下2本である。

中期と思われる目の大きな方は突起は前面のみであり、胴体の直線は1本になっている。

A型では純正前期に似せて前後に突起があり、胴体は上下2本の線がある。

B型は頭部の突起が省略されていて、胴体の線は2本ずつある。

C型では上部の線が2本になっているが、D型では1本に省略されている。

純正の背面にあるランドセルは、C型では小さいが、D型ではことさらに強調されている。

E型では目はD型と似て窓の端に移動している。腹部の線は無くなっており、

突起の周辺をリベットで囲むようなデザインに変更されている。

背部のランドセルは省略されている。

宇宙服1型(純製前・中期)
宇宙服2型(純製前・中期)

宇宙服3型(パチモンA型)

宇宙服4型(パチモンB型)

宇宙服5型(パチモンC型)

宇宙服6型(パチモンD型)

宇宙服7型(パチモンE型)

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C型からE型への影響は航空機に顕著に現われている。

純正前・中期型

パチモンC型制空戦闘機
パチモンD型制空戦闘機 パチモンE型制空戦闘機

風防が涙滴型になったが翼の後退角、機首のラインが2本なのが純製に似ている C型に似るが機首のラインが1本に減っている D型に似て機首のラインが1本だが、風防回りに鋲状の突起がある

純正人面型宇宙船 C型人面型宇宙船 D型人面型宇宙船 E型人面型宇宙船
A・B型に追加された船体の突起はなく、艦首の突起以外は純正に似ている 翼と翼端ポッドが省略された D型同様、翼が省略されており、非常によく似ている

特に三角翼の戦闘機は、胴体形状がどんどん細くなり進化とも言うべき変化を見せている。

純正艦上戦闘機

パチモンC型艦上戦闘機
パチモンD型艦上戦闘機 パチモンE型艦上戦闘機

風防が小さくなり機体に3本突起がある 翼のラインが後方にさがり風防がほぞ長くなる 翼の前縁が更に下り小さな鋲の突起がある。風防がさらに大きくなる。

純製、C型、D型、E型のデルタ翼の機体デザイン

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純正からパチモンまで、明治合体チョコボールの種類を概観してきた。

パチモンにはA・B型と、C・D・E型の2系列があることが理解されたことと思う。

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で、

ここからが今回の本題なのであるが・・・。

某クションで、様々な駄玩具といっしょに、パチモンD型が発見された。

大台紙付き完ピンはゆずってもらってあるが、バラでは入手していなかったので撃墜してみた。

入手したD型

しかし、入手してみたところ素材がゴム素材であった。

色は緑、青、黄色、赤、ピンク、黒の6色であった。

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ゴム素材のパチモンとしては、C型の「ミニUFO遭遇消ゴム」が知られている。

このゴム素材のタイプをC-2型と命名した。

ミニUFO遭遇消ゴム

色は今回見つかったD型と同様、6色であった。

ミニUFO遭遇消ゴムは一袋の入り数は7個だったので、今回のD型が12個まとまって見つかっているので、

一袋50円のタグ付き袋入り、あるい小台紙袋入りでの1〜2袋分ではないかと思われる。

ミニUFO遭遇消ゴムの大台紙

この大台紙には右下に丸にイのロゴが見られる。

このロゴは、C型のプラケース入り「宇宙のなぞ?合体ブロック」のケースにも見られた。

このケースに入ったC型は硬質のプラスチックで、色は緑、青、黄色、赤、ピンク、白の6色であった。

宇宙のなぞ?合体ブロック

プラケースの中央には、丸にイのロゴが確認された。

丸にイのロゴのエンボス

合体ブロックには、大台紙にブリスターパック入りのバージョンも見つかっている。

商品名「ミニ合体ブロック」でブリスターパックに16個入りであった。

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D型は、大台紙、タグ付き袋入りで「合体基地ブロック」という商品名であったことがわかっている。

合体基地ブロックは、一袋に16個が入っていた。

メーカーロゴは無く、タグのイラストがA型の「合体基地」のものと同じであった。

色数はC型のプラスチック製と同じ6色が確認されており、

少しラメ感のある青の素材感はC型・D型は似ているように見える。

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C型とD型は、デザインの元になった純正が同じで、デザインも類似点が多く、

より独自テイストが加わったE型も含め、パチモンとして一つの系統をなしている。

プラスチック製の色数も等しく、今回ゴム素材が見つかり、ゴム素材の色数も同じだったことにより、

関係性の強かったことが一層はっきりしてきている。

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C型は「丸にイ」のロゴがあったが、D型のパッケージにはメーカー名がないので、

同一のメーカーが販売したものかどうかはわからない。

しかし、色や素材感の類似性から製造したメーカーは同じだった可能性が高い。

駄玩具は製造したメーカーと、それを卸して販売したメーカーが違うことがあるそうで、

良く似たC型とD型がどのような関係性にあったのかは不明と言わざるを得ない。

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 今回見つかったゴム性のD型は、D−2型と命名することとする。

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明治合体チョコボールは、明治製菓の「きのこの山」と同じ、1975年の発売であった。

って、ことは、発売から40年以上。

最近はこの辺の時期に発売されたオマケが注目されてムック本等に掲載されることもあって、

純正品は多少なりとも知られてきたが、

入手困難な純製品の代わりに、当時のガキどもが必死に集めたパチモンには、

今だから垣間見える駄玩具業者の売るための工夫と、

訴えられない様にあまり似せ過ぎない工夫があったことがわかる。

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まぁ、わかったところで、「で?だから何?」って言われちゃうと返す言葉もないんですけど。

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