その後、オフ会の時にこの辺の成型について、ウルトラセブン Vintageの三浦氏に伺ったところ、
いくつかの興味深い示唆をいただいた。
・顔が同じで吸盤の形状が違うものについては、型をその度に新造したものである可能性が高い。
・顔が全く同じで吸盤等が違うのは、顔の部分だけの押型の様なものがあった可能性が考えられる。
参考画像:顔の押形の形状イメージ(吸盤を切除された純正の写真を画像修正したもの)
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・このエラー品はその押型の天地を間違って顔を付けてしまったのだと考えられる。
・A型よりA2型のほうが球形部分が小さい。A型をもとに型取りして複製し、吸盤を新造した可能性がある。
・前半部を型から抜くときに、吸盤の中心に可動部を持つ型を使っている可能性は高いが、
可動部分で押し込むのではなく、引き抜くことによって空気をいれて吸盤部分を剥離させることもありうる。
・・・とのことであった。
実際の金型は上記の想像図で大体あってると思われるが、顔の部分は金型を作る前の原形で作るのだが、
その作り方に球形の押型の存在を指摘したのはさすがである。
この手の型はいままで想像していたよりも比較的簡単に作れるという印象を受けた。
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