実習指導 タコチュウ戦の実際「ラエ基地攻略戦」

●4-7 物資の接収と港湾施設の破壊

 青タコ軍艦隊司令部は、機動歩兵を発進させた後、後方空域へ退避させていた空母部隊と輸送船団に要塞に寄航する様命じた。要塞に残された物資のうち、利用可能なものは出来るだけこれらの艦艇に積まれて接収されることになった。青タコ軍は艦艇修理施設と補給施設を活用し、多くの艦艇に物資補給を行った。

A通路から港湾内に侵入する青タコ軍艦隊

 この時点で、青タコ軍には特AC級戦艦4隻(内2隻は小破、1隻中破・移動力減少)、AD級戦艦3隻(内2隻は小破)、BC級重巡洋艦2隻(内1隻は小破、1隻中破)、 CD級軽巡洋艦6隻(内2隻は小破)、DD級駆逐艦6隻(内2隻は小破)の20隻が健在であった。その他、前部砲塔の脱落した艦艇5隻、甚大な被害を受け大破した駆逐艦が5隻あった。

港湾外を調査する青タコ軍軽巡洋艦

 これらの艦艇は赤タコ軍側に戦力が残っていれば喪失せざるを得ないものであるが、幸いに赤タコ軍艦艇を掃蕩できたことで帰投の可能性が出てきた。これらの艦艇の曳航、護衛に艦艇を振り向けなければならない青タコ軍司令部は、要塞の占領を断念した。そこで残った機動歩兵とAD級戦艦1隻、BC級重巡洋艦1隻により港湾施設を砲撃、破壊した。大破した艦艇と曳航している艦艇、それに空母と輸送船団を中心に輪形陣を組み、要塞空域を後にしたのであった。

戦闘終結時の青タコ軍配置図