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脚がついてないな?あんなものは飾りです
蛸壺入り脚無しタイプ
早速だが、本題に入ろう。
某クションで新種のパチモンタコチュウを発見した。
蛸壺に、脚のない蛸が4個入っている。
左からパチタコH型、K型、L型、純正後期、脚無し
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最大の特長は脚がないことで、大きさは1種類で、パチタコのK型より大きく、H型より小さい独特のサイズである。
色はクリア緑、クリア紫、ピンク、黄色の4色で、各1個ずつ入っていた。
顔は直線的でラフな印象だが、9種類が見つかった。
純正や、その影響を受けたパチモンの顔とは違ったもので、
強いて言えば「チュチュ たこちゃん チュ!」という商品名で売られていたパチタコF・J2型に近いラフさがある。
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形態的には脚がないことが最大の特長であるが、このために成形型の構成が他のタコチュウとちがっている。
パーティングラインは水平に入っており、側面と反対側の吸盤部分に湯口らしい突起がある。(矢印の箇所)
吸盤の数が減るので、上下と口吸盤の押えの3つですむ。
脚と口で2ケ所の吸盤を持つ普通のタコチュウタイプでは、口吸盤の押えが必要になり、成形型は4つの部品が必要になる。
口の部分を型から抜くために押し出すように押し込める可動の型部品が必要になるが、
脚吸盤を省略することで、作り易さが大きく向上することになる。
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壺は口に綱を巻かれており、釉薬の垂れが表現されている。
下部にはホタテとヒトデがモールドされている。
色は、緑、ブルーグレー、黄色、ピンクの4色を入手した。
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形状にしろ、ケースの蛸壺にしろ、非常に特徴的なパチモンであるが、
もっとも驚くべきは、その発売時期である。
出品者の方に伺ったところ、このパチタコの販売時期は10数年前で、買った当時はタコチュウを知らずに集めたという。
100円ガチャに入っており、カプセル代わりの蛸壺のみがガチャ機に入っていたそうである。
以前、某クションに出品したところ、落札者からタコチューというものがあったことを聞いたと言う。
カプセル(壺)はこの4色が全てだったという記憶があるそうで、
当時はあまり売れておらず、機械の中にかなり残ったまま1ヶ月程で入れ替えられてしまったという。
売られていたのは北関東で、コスモス等の有名メーカーのガチャ機ではなかったということであった。
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ロッテの「たこちゅう」が発売されたのは、1976年〜1977年の間で、
ユージンから復刻されたのは2008年6月であった。
同年11月には、フリュー株式会社から、少し大きめで本体と吸盤の素材を変えて吸着力を強めたものを、
「チューペット」という商品名で販売された。
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出品者の方の記憶から推定すると、この脚無し蛸壺入りが発売されたのは1998年前後で、
ロッテの「たこちゅう」の発売からほぼ20年後、
復刻版の「たこちゅう」の発売から8年前後遡る、
まさに、昭和と平成のたこちゅうの間を繋ぐパチモンであったことがわかった。
なお、このタイプをパチモンQ型と命名することにした。
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メーカーもわからないし、わかったところで10数年前の一時期販売された、あまり人気の無かったガチャのこと。
今さら調べ様もないものだが、今回、たまたまネットで入手でき、
また、当時を知る人から話を聞けたことにより、販売時期が特定できたことで、
30数年に渡る「たこちゅう史」に新たな一ページを加えることができたことは、誠に喜ばしい。
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人気のないガチャの駄玩具を今まで大切に保管し、うるさい落札者の質問にお答えくださった出品者の方に感謝し、
続けて行けばこんな出合いもあるもの、一層精進してたこちゅう史をより充実したものにしていこうと、
決意を新たにするのであった。
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とは言っても、たこちゅうですよ。
球と吸盤。それだけの駄玩具。それも、パチモンですよ。
30数年経つうちに、それでもいろいろな会社が思い出したように作るパチモンを集めて、
「たこちゅう史」もないもんだ・・・、と思いますけどねぇ。
まぁ、ここまでやってきたんですから、なるべく地道に続けて行きたいですねぇ。
何時まで続くかわからないですけどねぇ。
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